エンディングノートを書いてみよう
2020/07/27
こんにちは、宮城県仙台市を中心に活動している生前整理のプロ、
「宮城の遺品整理屋さん」です。
公式HPでは、皆様からお問い合わせいただくご相談を日々ブログ形式でご回答させていただいておりますので是非チェックしてみてくださいね。
今回は、終活(生前整理)でよく使われているエンディングノートについて紹介させていただきたいと思います。
昨今では「終活」なんて言葉と一緒にエンディングノートなんて言葉もありますが、皆さんはご存知でしょうか?
終活をはじめた方であれば既にお分かりかもしれませんが、エンディングノートは残された家族にとってとても大切な記録になります。
自身の健康状態や、財産の管理など、死後に必ず必要になってくる書類手続きを家族に把握してもらうことで万が一の時に円滑に対応してもらうことが出来たり、自身の生い立ちを家族に伝えることで、より後世に思い出として引き継いでもらえることが出来ます。
今回は、そんな大切な記録であるエンディングノートに記したい大切な項目や、自身の生い立ちなどを重点的に紹介していきたいと思います。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自身の死後などに口頭で誰かに伝えることが出来なくなった際に見てもらい、伝えることが出来る記録帳の事を指します。
手帳やA4ノート、チラシの裏、何を使っていただいても構いません。
エンディングノートを書くのが辛い場合
自分の死んだ場合の事などを考えるとエンディングノートを書き始めるのが辛くなってしまう。と言った相談がありますが、そういった場合には一人で書くのを止めてみては如何でしょうか?
息子や娘が帰省した際に一緒に話しながら書類などを確認しつつ記入したり、独り身の方の場合であれば、日中の時間帯に外出して、人の多い場所で書いてみるのも1つの方法です。
夜に手紙を書くな。と昔から言われていますが、特に時間帯が夜になってから記入したメッセージはネガティブ(消極的)な内容になってしまう傾向が多く、辛い記録になってしまいがちです。
エンディングノートを書くのが難しい場合には、重要事項だけ書いて書類の整理整頓をして、気分が良い日に書けるだけ書いていただければそれでいいのです。
エンディングノートの書き方と法的効力
“エンディングノート自体には法的効力は基本的にありません。“
したがって、決まった書き方やノートの種類などは自分の自由に決めて大丈夫です。
ただし、エンディングノートは自分が見直すメモ帳とは異なり、
親族または第三者が目を通すノートになります。
ですので、あまりにもクセが強い字や、書きなぐった文字などで書いてしまうと他の方が読みづらいので注意が必要です。
エンディングノートに書く内容もこれと言って決まり事がないため、
好きなことを書いてもいいのですが、取り敢えず大事なことを先に書いたほうが残された親族が見たときに分かりやすく助かります。
当社のサイトでは、生前整理に必要な書類であるエンディングノートのテンプレートファイルを無料でダウンロードすることが出来るので家族の方などに印刷してもらって一緒に書いていただくか、ダウンロードが出来ない場合には同じ内容をこれから項目ごとに紹介させていただきますので活用していただけたらと思います。
エンディングノートのダウンロードはこちらをクリック
エンディングノートに書いておきたい大事な項目
自分がいざ死んだ時は、親族が全ての手続きをしなければいけません。
そうなった際に、
「あの書類はどこだっけ?あれが見当たらない!」
なんてことになることが大変多いです。
そうなってしまうと、契約している費用が継続し続けてしまい、思わぬ親族の負担になってしまう事だけは避けたいですよね。
是非そういった事にならないように項目ごとにまとめてみたのでチェックしてみてくださいね。
・わたしについて
ここでは、自分の健康状態や個人の情報を記載します。
・名前
・住所
・本籍地
・生年月日
・性別
・血液型
・両親の名前
・緊急連絡先
・かかりつけ医
・常に服用している薬
・既往症・アレルギーなどです。
特に血液型や既往症・アレルギー等の症状は他の人には言わなければ分からない特徴なので、わかる方は書いておくようにしましょう。
・わたしの財産について
気をつけたいポイントとしては、プラスになる財産だけ書いてマイナスになる財産は下記忘れてしまう場合があります。
連帯保証人になっている場合でも借入金などの負債は忘れずに書き記すようにしておきましょう。
・土地
・建物・
・預貯金
・株式
・有価証券・金融資産
・車やバイクなど
・権利(著作権や商標権、知的財産権など)
・貴重品(貴金属・宝飾品・美術品・伝統工芸品など)
・ゴルフ会員権など
・クレジットカードなど
・借入金・ローン(連帯保証人になっている場合も記入しましょう)
・賃貸借契約(一軒家やアパート、マンション、)
・光熱費(電気・ガス・水道代金など)
・放送契約(NHKや衛星放送など)
・携帯(スマホ)契約
・インターネット回線契約
・新聞の契約
・飲み物の契約(牛乳やヤクルトなど)
・食べ物の契約(ヨーグルトなど)
・サプリメントの契約
わたしの年金・保険について
忘れがちな保険として、賃貸借契約の物件に住んでいる場合には、契約時に併せて火災保険や家賃保険などに加入している場合があります。
賃貸借契約の書類を確認する際には一緒に確認してください。
介護や看護について
不慮の事故で寝たきりになった場合や、認知症などになってしまい、介護や看護が必要になってしまった場合を考えて書いておきましょう。
誰に介護や看護をお願いしたいか。
例えば、配偶者、息子・娘夫婦、ヘルパーさんやケアサービスなど。
介護の場所はどうするか?
例えば、自宅、息子・娘夫婦宅、病院や介護施設など。
介護や看護の費用についてどう考えるか?
例えば、自分の貯金や年金、保険などの範囲内や、親族の援助、生活保護などの助成を積極的に使ってもらいたいなど。
寝たきりや、認知症になってしまった場合の財産管理について。
例えば、親族に一任するのか?または、後見人や既にお願いしたい人がいる場合には、依頼した人の名前や住所、連絡先などを明記しましょう。
延命治療・病名告知・臓器提供について
特に延命治療については、自分で応答出来ない状態になってからでは継続も中止も応えることが出来ないため、万が一に備えて書いておくようにしましょう。
遺言書について
エンディングノート自体には法的な効力がないため、正式な遺言書を書くようにし、書いた場合には保管場所を記載しておきましょう。
お墓・埋葬について
既に墓石や樹木葬など生前に予約を取っている場合には忘れずに書き記すようにしましょう。
費用についても、どのくらいの予算を考えているかを忘れずに。
記載例
・先祖の墓へ入りたい(場所を明記)
・永代供養を希望したい。
・樹木葬を希望したい。
・親族に任せたい。
・費用に関しては自身の貯金や、保険内で済ませたい
葬儀について
生前に葬儀社の予約をしている場合には忘れずに明記しましょう。
まだ決まっていない場合は、費用についてどうするかの希望を明記しておきましょう。
法名・戒名などについて希望がある場合はその旨を明記すること。
喪主をしてもらいたい場合や、葬儀に出席してもらいたい人がいる場合には併せて書き記しておきましょう。
その他では、
・香典の受け取りについて
・葬儀の規模や祭壇の飾り付け
・棺に入れてもらいたいもの
・消毒・防腐処理(エンバーミング)について
・湯灌(ゆかん)※遺体のお清めについて
・化粧について
等が特にエンディングノートに記しておきたい項目となっています。
エンディングノート等と一緒に分かる場所へ保管していただいても、または保管してある場所をエンディングノートに書き込んでもらうだけでも親族としては大変助かるのです。
更に詳しい詳細や、個別の解約方法などは別記事にて執筆させていただきましたので是非興味がある方は覗いてみてくださいね。
関連記事:死亡に伴う各種解約手続き・届け出などについて
エンディングノートに書いておくと家族が幸せになれる項目
先程紹介した大事な項目を書き綴ったらあとは家族伝えたい気持ちを素直な気持ちになって書き綴ってみることをおすすめします。
書き方はもちろん自由に書いていただいて大丈夫です。
日記のように書いてみたり、様々ですが、自身の生い立ちや、
家族の知らなかった若い頃の思い出なんかを書くのもいいでしょう。
家族それぞれに向けたメッセージを書かれる方も多くいらっしゃいます。
当社のエンディングノートでは、
わたしの生い立ち
・小学校からの学歴
・職歴
・結婚
・資格免許
わたしの思い出
・幼少期から成人までの思い出や、自分の趣味・性格など
わたしのレシピ
・料理や作品の作り方やアドバイスなど
エンディングノートの保管方法
エンディングノートを保管する方法として、様々な方法で家族と共有することが可能です。
ノートを使う方法も、スマホを使う方法も一長一短で保管方法はどちらも確実に安全ではないので保管については家族間で話し合っておくようにしましょう。
・自宅へ保管する。
一番管理しやすく、誰でも分かりやすい保管方法です。
エンディングノートは前述でも説明しましたが、日々自分の思い出を綴ることが多く、何か思いついた際に書き綴ることが出来るように、取り出しやすい場所に置くといいかもしれません。
短所として、誰でも見やすい位置にあるが故に親族以外の人に見られてしまう可能性があることに十分注意して保管しましょう。
・オンラインやアプリ等で家族と共有してもらう。
スマホを使える方はセキュリティの面でも比較的安全なアプリやクラウドで保管する方法もオススメです。
アプリやクラウドという言葉が分からない方はその時点で諦めていただいても構いません。
無理して使ったとしても、自分にとって使い勝手が悪かったり操作性が不慣れだとエンディングノートを書くことが苦になってしまい書かなくなってしまうからです。
ですので、大事な項目の部分だけを家族の方からオンライに保管する方法を設定してもらい、家族間で共有してもらうようにして、
それ以外の事はノートに記すという方法もあります。
短所としては安全性に優れていると言っても、万が一スマホや携帯を落としてしまったり、紛失、破損などが原因でせっかくのエンディングノートが全部消えてしまっては元も子もありません。
人生の最終章を迎えるために最高のエンディングノートを
今回は長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
残された家族に伝えたいことを、素直な気持ちで伝えてみるのがやはり一番ではないかと思います。
その他でお困りのことがありましたら、生前整理のプロ、
「宮城の遺品整理屋さん」までお気軽にご連絡くださいませ。